この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「気になるのは分かるけど。でも今だけは…時間なんて忘れていて欲しい。…まだ暗いし、もうちょっとは大丈夫だよね?」
-それとも、もう?
急激な不安が泉夏を襲う。
『まだ平気なはず』-そう思っていたけれど、実は結構な時間が経ってしまっているのだろうか。
だから自分を抱く手が止まった?
時計に目がいってしまった?
泉夏の沈痛な面持ちは、誤解されている事実を改めて秀王に突きつけた。
本当に彼女は、自分が思いも寄らない事ばかり、いつも気にかけ過ぎている。
「時間なんて、気にしていない。勿論、出発の時刻は決まっているから、気にしなくてはいけないんだろうけど。でも今は正直、気にしている余裕なんてちっともなかった」
-本当だ。
真摯な秀王の言葉は、泉夏の胸へすんなり入る。
しかし、ほっとすると共に、新たな疑問が湧き起こる。
別の意味でのやるせなさが迫ってくる。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ