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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「だめ?」
「だめって…言うか」
泉夏はまたしても黙ってしまう。
だっていきなりそんな事を言われても。
そもそも、いいも悪いもない。
彼を固有名詞で呼ぶなんて、考えてみた事もなかった。
三年前。
大学の門を潜ったあの日から、彼は『先生』だった。
その時から、彼は自分の『先生』になった。
例え、頭の中だけでも考えた事はない。
『先生』ではないあなただなんて。
「俺はとっくに大学は辞めている」
戸惑っている泉夏に、秀王は告げた。
「三年前は確かにそうだった。でも今は『先生』でもなんでもない。泉夏は俺の教え子でもなくなった。俺はもう、泉夏の先生じゃない」
「…そう、だけど。でも」
「准教授と大学の学生の関係なんかじゃない。そうじゃない関係にようやくなれた-」
-違う?
なおも言いよどむ泉夏へ、彼は言い切った。
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