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桜の季節が巡っても
第15章 蜜夜の春
「俺は泉夏を、ただのひとりの女として見てる」
秀王は、彼女を見据えた。
「俺の…俺だけのものだと思ってる。俺がこの世でただひとり愛した女だ。誰にも渡したくない、渡さない…束縛したい」
-そう、思ってる。
明言され、泉夏の瞳孔が忽(たちま)ち開く。
「泉夏にとって、俺はまだ先生のまま?」
未だ口を開かぬ彼女に一抹の不安を覚え、秀王は問いをぶつける。
「今夜、ふたりの関係は大きく変わった-」
-そう思っているのは、俺だけかな。
淋しさを含んだそれに、泉夏は慌てて首を振った。
「思ってるよ。私だって、そう思ってる。決まってる。だから私は嬉しくて-」
「泉夏の特別な存在になれたって思いたい。今夜で泉夏の『先生』は卒業したんだって、実感したい。ただひとりの男として見てくれてるって」
-これからずっと。
中断されていた抽送が再開され、自分を希求する動きに泉夏は乱れた啼き声を放つ。
秀王は、彼女を見据えた。
「俺の…俺だけのものだと思ってる。俺がこの世でただひとり愛した女だ。誰にも渡したくない、渡さない…束縛したい」
-そう、思ってる。
明言され、泉夏の瞳孔が忽(たちま)ち開く。
「泉夏にとって、俺はまだ先生のまま?」
未だ口を開かぬ彼女に一抹の不安を覚え、秀王は問いをぶつける。
「今夜、ふたりの関係は大きく変わった-」
-そう思っているのは、俺だけかな。
淋しさを含んだそれに、泉夏は慌てて首を振った。
「思ってるよ。私だって、そう思ってる。決まってる。だから私は嬉しくて-」
「泉夏の特別な存在になれたって思いたい。今夜で泉夏の『先生』は卒業したんだって、実感したい。ただひとりの男として見てくれてるって」
-これからずっと。
中断されていた抽送が再開され、自分を希求する動きに泉夏は乱れた啼き声を放つ。

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