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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
ああ、この匂い-。
どきどきと安心感。
相対(あいたい)するものが、泉夏に訪れる。
この腕にずっと焦がれてきた。
この腕にずっとこうして抱き締めて欲しかった。
夢じゃない。
紛れもない、現実。
数日経てばまた離れ離れになってしまう、いつもとは違う。
もう、違う。
今夜からは-。
「二カ月と…二十五日振りだ」
言いようのない幸福感に酔い痴れていれば、心地良い低音が耳に届いた。
全てを預けていた秀王の胸から身体を離し、泉夏は彼を見た。
「去年のクリスマスに泉夏に逢って以来…今日で二カ月と二十五日振りだ」
大きく瞳孔を開いた泉夏に微かに笑い、秀王は繰り返した。
「男のくせに細かいって笑われるかな」
居心地が悪そうに視線を外され、泉夏は泣きそうになる。
哀しみからでない-この上ない、幸せに。
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