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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…私も」
泉夏は漏らした。
「私も、数えてた。去年先生に逢った日から…今日まで毎日、数えてた」
-あと何日経ったら、また先生に逢えるかなって。
瞳を逸らさずに訴えてくる泉夏に、秀王の胸にもまた喜びの感情が沸き上がる。
こうして顔を見る度。
こうして抱き締める度。
奥底から溢れる感情は、積み重なる一方だった。
最早、気のせいでは片付けられない。
恋しいと思う心に限度は-絶対になかった。
今夜更に愛しさの増した恋人を掻き抱き、秀王吐露した。
「『待ってて欲しい』だなんて、簡単に言ったように泉夏には聞こえていたかもしれない。けど、俺にとっては相当勇気のいるお願いだった。そんな頼み事に『待っている』と返事をもらえて…本当に嬉しかったんだ」
改めるまでもなく。
今まで幾度か彼の口から聞いてきた事だった。
けれど『もう何度も聞いて知っている』-とは、言わない。
泉夏は黙って話の続きを待つ。
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