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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
『どこへだって好きな場所に連れて行ってあげたい』
『何か欲しい物はない?』
事ある毎に、そう言われていた。
その度に『一緒にいられるだけで十分幸せ』だと答えてきたのだが。
そんな自分にもしかしたら-いや、正直もどかしさを彼は感じていただろう。
それでも最終的には、自分の意見を前面的に尊重してくれていた。
ふたりで過ごす夜も今までは、極一般的なホテルだった。
だからこそ今回、自分の意見など全く訊かずにこんな豪華な部屋に連れてこられたのは、重要な意味があると思った。
滅多に泊まれそうにないホテルだ。
内心、テンションも上がってる。
いつもように『いらない』とやんわり断る事はしない。
ありがたく、彼の気持ちを受け取る事にした。
『何か欲しい物はない?』
事ある毎に、そう言われていた。
その度に『一緒にいられるだけで十分幸せ』だと答えてきたのだが。
そんな自分にもしかしたら-いや、正直もどかしさを彼は感じていただろう。
それでも最終的には、自分の意見を前面的に尊重してくれていた。
ふたりで過ごす夜も今までは、極一般的なホテルだった。
だからこそ今回、自分の意見など全く訊かずにこんな豪華な部屋に連れてこられたのは、重要な意味があると思った。
滅多に泊まれそうにないホテルだ。
内心、テンションも上がってる。
いつもように『いらない』とやんわり断る事はしない。
ありがたく、彼の気持ちを受け取る事にした。

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