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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…先生のせいじゃない」
吃驚していれば、全てのお見通しのように否定される。
「そうじゃ…なくて」
-ただ、嬉しくて。
背中に回された両手が、洋服を握り締めた。
「かえって…きて、くれた…っ」
吐き出された言葉に、秀王は耳を疑う。
「約束を守って-」
-帰って来てくれた。
ぽろぽろと涙を零しながら自分に縋る泉夏に、一瞬身体が固まってしまう。
震えるほどに心を掻き乱す彼女が可愛くて、可愛くて。
どうしたらいいのか、考えが追いつかない-。
「…帰って来るに決まってる」
言うのが、やっとだった。
「俺が泉夏の側にいたいから。絶対帰って来るに決まってる」
嬉しさに思考が混乱する中。
きつく泉夏の身体を掻き抱いて、秀王は告げた。
吃驚していれば、全てのお見通しのように否定される。
「そうじゃ…なくて」
-ただ、嬉しくて。
背中に回された両手が、洋服を握り締めた。
「かえって…きて、くれた…っ」
吐き出された言葉に、秀王は耳を疑う。
「約束を守って-」
-帰って来てくれた。
ぽろぽろと涙を零しながら自分に縋る泉夏に、一瞬身体が固まってしまう。
震えるほどに心を掻き乱す彼女が可愛くて、可愛くて。
どうしたらいいのか、考えが追いつかない-。
「…帰って来るに決まってる」
言うのが、やっとだった。
「俺が泉夏の側にいたいから。絶対帰って来るに決まってる」
嬉しさに思考が混乱する中。
きつく泉夏の身体を掻き抱いて、秀王は告げた。

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