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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「あ…あぁ」
出現した膨らみの頂点への戯れが始まり、泉夏は喘ぐ。
「せんせい…電気、消して?」
まだたったの数回、肌を重ねただだけ。
裸体を見せる事への抵抗は、そんなにすぐにはなくならない。
極力灯りは落としてもらわないと、どうしても気になって行為に集中出来ない。
「今更?」
愉快さを含んだ秀王の声に、泉夏は反論する。
「…普通裸なんて、誰にでも見せるものじゃないでしょ。まだ全然…慣れてない」
「カーテンも閉めたし、もう誰に見られる心配もなくなった。泉夏を見るのは俺しかいない。俺が見るのもだめ?俺はいつだって泉夏を見ていたい」
「…ち、ちょっとはいいけど。でも全部は」
-まだ無理。
『見たい』と言われるのもいつもの事だけど、それもなかなか慣れない。
大好きなひとに求められるのは、それは嬉しい事だけれども。
しかし、赤面する泉夏の願いは-聞き届けられない。
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