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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…そんな事言うの、先生だけだよ」
褒められるのは、素直にありがたい。
けど、ちょっと-いや、かなり、褒め過ぎなのではと思ったりもする。
彼が言うほどじゃないのは、自分が一番良く分かってる。
彼の目にはそう映ってくれてるかもしれないが-他のひとが見れば、全くそうじゃないって。
もうこの話題は終わりにしたい-その思いから、泉夏はわざと素っ気なく返事をする。
泉夏が真っ赤になって黙っていれば、屹立したものが子宮を強く押し上げた。
「あ…っ」
ゆったりと舟を漕ぐようなものであったのに、いきなりスピードを変化させた硬い肉塊が、花芯の奥まで素早く到達した。
絡めた指に力を籠めて、泉夏は貫きに耐える。
顔を歪めた彼女に向けて、秀王は苦笑いした。
「泉夏…また『先生』?」
-さっきはようやく呼んでくれたのに。
少し気落ちしたように呟かれ、泉夏は気付く。
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