この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
初めての夜にお願いされて、その名を初めて呼んだ。
本来ならば、それから徐々に呼び慣れてゆくはずだった。
だが、生憎とすぐに遠距離での付き合いが始まり、連絡を取り合う方法は電話やメール以外になかった。
頻繁に逢えたのなら、顔を合わせる毎に少しずつでも慣れていけたと思うのに。
たった一晩。
僅かの回数。
それだけでは申し訳ないけれど、普通に呼び合うまでは至らなかった。
その事について電話でもメールでも、彼からも特段何も言われた事はなかったが-それは恐らく、頼みづらかったのだと思う。
遠く離れる原因を作った自分を責めこそすれ、自分の願いを軽々しく口になど出来なかったのだろう。
その代わりのように。
久し振りの再会を果たした夜は、今日のように、遠慮がちにお願いをされた。
乞われれば『嫌』などと断る理由もなく。
照れながらも『先生』から『恋人』に変わった彼を呼んできた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ