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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「やっぱり、意地の悪い事をしてたかもしれない」
自分の完敗を素直に認め、秀王は白状した。
「かもじゃなく、してた」
-ごめん。
あっさりと謝ってくる彼に、泉夏は軽く拗ねる。
「ほら。自覚ある」
「でもそれは、泉夏に嫌な思いをさせたいとか、からかうつもりでしてたのとはまたちょっと違う」
-言い訳に聞こえるかもしれないけれど。
自分で言いながら、無理があるかもしれないと思った。
思いながらも、それは紛れもなく真実でもあり。
しかし、そんなつもりはなかったとしても、結果的に彼女には嫌な思いをさせてしまっていた。
だからこんな事を願うのは狡(ずる)いかもしれない-でも。
「今日は泉夏と久し振りの再会で。しかも今夜からは、望めばいつだって近くにいれるようになった。嬉しくて、興奮する気持ちは、どうしたって抑えられない。こうして近くで見詰め合うだけで…昂ぶって仕方がない」
すぐ目の前の泉夏の柔らかな頬に触れ、独り言のように秀王は漏らした。
言った傍(そば)から心は激しく揺れ、落ち着く気配は微塵もなかった。
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