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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…私もだったの」
泉夏の漏らしたそれに、秀王は僅かに目を細めた。
「私も…『淋しい』って言いたかったの。ほんとはもっと-」
-先生に。
瞳を逸らさずに訴えてくる彼女に息を呑み。
やがて秀王は顔を曇らせた。
「ごめんね」
いつも謝る事しか出来ない。
分かってはいたけれど、改めて面と向かって言われると-相当、堪えてしまう。
自分と同じく。
自分以上に。
我慢させてた事なんて。
『大丈夫』の裏にある本当の思いなんて。
表面上の言葉をそのまま鵜呑みにするほど、鈍感ではないつもりだった。
暗く沈んだ彼に、泉夏は首を振る。
「先生を責めてるんじゃないの」
-そうじゃなく。
泉夏の否定も-しかし、秀王の表情は晴れない。
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