この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「せんせい…」
長い口付けから解放された唇が呟き、秀王は苦笑いする。
「またすぐ『先生』に戻ってる」
「あ…」
言われて、気付く。
照れ臭いとか照れ臭くないとかじゃなく。
勿論、それこそ『意地悪く』してるのでもない。
単純に忘れてしまってた-その表現もちょっと適切ではない。
今までの普通がそれだったから、どうしても自然と口をついてしまうのだ。
新しい呼び名の方が自然になるまで、今しばらく時間を要しそうだった。
「…ごめんね?」
ばつが悪いので控え目に泉夏が謝れば、予想外の言葉を返される。
「許さない」
「えっ」
「だめ。許さない」
しかし、聞き間違いなどではなかったようだった。
その証拠に二度同じ台詞を繰り返され、泉夏は目を丸くして秀王を見た。
視線の先で彼は静かに笑っていた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ