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桜の季節が巡っても
第3章 恋慕の秋
タクシーの車内で、運転手も当然いるわけで。
人目があるわけで。
香水と。
煙草と。
加えて今夜は、アルコールの匂いも僅かに入り混じっている。
そういう好きじゃなくても、錯覚してしまいそうになる。
それくらいの魅力が彼には備わっている。
そしてそれを自分でも十分自覚しているから、性質が悪い。
「…い、いつまでも根に持たないで。つい、口から出ちゃったの。実際、お兄ちゃんみたいなもんじゃない。誰かと訊かれて説明するのもいちいち面倒臭いし」
龍貴のペースに呑まれないよう自分を強く持ちつつ、泉夏は答えた。
横断歩道で龍貴に結果的に助けてもらった時。
この突然現れた人間は誰?-大樹の戸惑いに、泉夏は自分の兄だと咄嗟に嘘を吐いた。
説明が面倒だったし、何よりご近所の知り合いよりも身内の方がいいと判断した為だった。
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