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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…うん。俺も、泉夏が大好きだよ」
初めは微妙なその空気を訝しく思い-次いで、はたと思い当たる。
やはり暫くは努めて意識しないと、なかなか難しい。
「秀は『先生』って呼ばれるのは…嫌い?」
密かに燻(くすぶ)っていた疑問を、思い切ってぶつけてみる。
「確かにいつまでも呼んでいたら、他人行儀かなとは思うけど。私は『先生』だった秀を好きになったの」
-だから。
真っ直ぐな瞳で、泉夏は彼を見た。
「大学の中で、毎日先生を探してた。ひとめでいいから逢いたくて、先生をいつも探してた。先生を見付けて『先生』って呼ぶ瞬間がとても嬉しくて、堪らなく好きだった。だからほんとに悪気はないの。それは信じて」
「うん」
-勿論。
秀王は目を細めた。
「これからは秀の望む通りに、呼べるようにしていくから。それまではまだ時々、間違ってしまうかもしれないけれど-」
-でも、許してね。
恐々とこちらを窺う泉夏に、再度彼は穏やかに頷いた。
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