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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「泉夏。あのね-」
すっかり大人しくなってしまった彼女の耳元へ、秀王は口を寄せた。
耳朶に向けて囁かれたそれに、泉夏は息を呑む。
とても信じられなくて、彼をまじまじと見詰める。
「…ほんとに?」
「うん」
屈託なく、秀王は笑った。
しかしそんな彼とは対照的に、泉夏の戸惑いは続く。
「でも…でも今の季節はちょうど-」
言い淀む泉夏を安心させるように、努めて明るく、秀王は答えた。
「平気だよ。昔に比べたら、かなり楽になってる。それにね、日本に帰って来たら泉夏と一緒に行きたいなって思ってたんだ」
「…そうなの?」
上擦った声で、泉夏は訊き返す。
初耳だっただけに、余計に驚きは隠せない。
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