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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
既に日付けが変わっている。
流石に今夜はこれ以上は-淡い期待は、見事に裏切られる。
胸の頂に移動した彼の舌先が、そこに触れた。
小刻みに突(つつ)かれ、間もなく甘い喘ぎが泉夏の口から漏れる。
疲れた。
休みたい。
確かにそう思ってるのに、身体中が彼を求めてゆく。
熱を帯びたそこが、じんと痺れる。
「十時間以上も、飛行機乗って来たのに…なのに」
-なんでそんなに元気なの。
悶えながら疑問を投げかけられて、秀王は口元を歪めた。
「久し振りに泉夏に逢えて、興奮してるからに決まってる」
-元気にもなる。
また赤面するしかない事をさらりと言われ、泉夏は返す言葉もない。
そうこうしているうちに勃起した先端を吸われ、その刺激に一段と高い嬌声が部屋に響いた。
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