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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…昨日外泊しちゃったから、家に戻らないと」
その微笑みに心が傾きつつも、泉夏は無情にも呟く。
もっと残念がられるか、或いはお願いされるか-生憎、そんな事態は起こらなかった。
「確かに。連日家にいないのはまずい。俺も、家(うち)の人が心配するような付き合いをするつもりはないし」
-今日は我慢する。
あっさりと、秀王は頷いた。
あまりの物分りの良さに、泉夏は内心焦ってしまう。
「…一旦帰ったら、夕方過ぎにまたホテルに行く」
-それでもいいなら。
小声で確認すれば、彼は目を見開いた。
「勿論いいけど。その…まさか今日も泊まっていくとか?」
「…迷惑なら帰るけど」
「二日連続なんて大丈夫?」
「二日以上は無理。お兄ちゃんがそういうの、凄く厳しいから。でも今日は…なんとか大丈夫」
明後日の方向を見、泉夏は冷静を貫く。
その微笑みに心が傾きつつも、泉夏は無情にも呟く。
もっと残念がられるか、或いはお願いされるか-生憎、そんな事態は起こらなかった。
「確かに。連日家にいないのはまずい。俺も、家(うち)の人が心配するような付き合いをするつもりはないし」
-今日は我慢する。
あっさりと、秀王は頷いた。
あまりの物分りの良さに、泉夏は内心焦ってしまう。
「…一旦帰ったら、夕方過ぎにまたホテルに行く」
-それでもいいなら。
小声で確認すれば、彼は目を見開いた。
「勿論いいけど。その…まさか今日も泊まっていくとか?」
「…迷惑なら帰るけど」
「二日連続なんて大丈夫?」
「二日以上は無理。お兄ちゃんがそういうの、凄く厳しいから。でも今日は…なんとか大丈夫」
明後日の方向を見、泉夏は冷静を貫く。

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