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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
特段自分が不幸だと思った事もないけど。
明らかに毎日が楽しくなった。
毎日が嬉しくて。
明日が待ち遠しい。
彼女がいるから。
彼女がいると思えば。
自分はこんなにも幸せだけど、同じように彼女にも、それを与えられているのだろうか。
与えられる男になりたい。
彼女の願いに、きちんと応えていける男になりたい。
「泉夏」
この世で最上。
この世で唯一無二の。
愛しい彼女を呼ぶ。
「…なに?」
恥ずかしさを隠し切れない表情のまま、軽くこちらを睨まれた。
掬った髪の毛を耳朶にかけ、わざと短く、つっけんどんに返事をするされる。
その怒った顔。
その照れ隠しの仕草。
もう、本当に。
もう、その全てが-。
明らかに毎日が楽しくなった。
毎日が嬉しくて。
明日が待ち遠しい。
彼女がいるから。
彼女がいると思えば。
自分はこんなにも幸せだけど、同じように彼女にも、それを与えられているのだろうか。
与えられる男になりたい。
彼女の願いに、きちんと応えていける男になりたい。
「泉夏」
この世で最上。
この世で唯一無二の。
愛しい彼女を呼ぶ。
「…なに?」
恥ずかしさを隠し切れない表情のまま、軽くこちらを睨まれた。
掬った髪の毛を耳朶にかけ、わざと短く、つっけんどんに返事をするされる。
その怒った顔。
その照れ隠しの仕草。
もう、本当に。
もう、その全てが-。

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