この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「来月から、泉夏も四年生?」
突如として、まるきり脈絡のない話を振られる。
怯んでいるうちに、質問が追加された。
「院に行くんだっけ?」
「…予定では。家族とも相談して、色々考えてみた」
「そう。なら、まだ暫くは学生だ」
「それがどうかした?」
「いや。頑張って欲しいと思って」
なんだか奥歯に物が挟まったかのような-そんな言い方。
泉夏はなんと言えばいいのか分からず、黙るしかない。
そんな彼女の様子に秀王は少しだけ躊躇い、それから意を決したように口を開いた。
「院に進んで、それから就職して。その先の将来の事なんて、考えもつかないだろうなって」
「就職した後の…話?」
「うん」
「まあ、そうかも。今は目の前の事で精一杯って感じで」
「うん。きっとそうだろうなって」
自分の回答を予測していた彼に微笑まれ、泉夏はまたしても何も言えない。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ