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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「大方また、愛しの彼氏の事を考え妄想してた…そんなとこだろうけど」
「か、彼氏じゃないしっ?それに妄想も…今はしてなかったもんっ」
『彼氏』の一言に激しく動揺しつつ。
泉夏は目の前の彼女を軽く睨む。
入学式で隣りの席になって以来、すっかり仲良くなった麻衣が擦り寄り、小声で囁いた。
「今は…ね?」
「…苛めないでよ」
「だってさあ、毎日毎日先生が先生が先生がぁ~!…って、聞かされ続けるこっちの身にもなってみてよ」
「…ひどい」
からかわれ。
哀しげに眉を寄せた泉夏に、麻衣は程なく表情を崩した。
「まあ…気持ちは全然分からなくもないけど?」
麻衣の言葉に、泉夏の顔は見る間に明るくなった。
「でしょでしょ!?」
親友の腕を掴み、そのままトイレに一緒に向かう。
「か、彼氏じゃないしっ?それに妄想も…今はしてなかったもんっ」
『彼氏』の一言に激しく動揺しつつ。
泉夏は目の前の彼女を軽く睨む。
入学式で隣りの席になって以来、すっかり仲良くなった麻衣が擦り寄り、小声で囁いた。
「今は…ね?」
「…苛めないでよ」
「だってさあ、毎日毎日先生が先生が先生がぁ~!…って、聞かされ続けるこっちの身にもなってみてよ」
「…ひどい」
からかわれ。
哀しげに眉を寄せた泉夏に、麻衣は程なく表情を崩した。
「まあ…気持ちは全然分からなくもないけど?」
麻衣の言葉に、泉夏の顔は見る間に明るくなった。
「でしょでしょ!?」
親友の腕を掴み、そのままトイレに一緒に向かう。

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