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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「四年前。ここで有栖川秀王先生と、初めて出逢った」
繋いでいた手を離し。
数歩先までひとり歩いていた泉夏は、後ろに佇む彼を振り返った。
「もう四年も前なのに。まるで昨日の事みたい」
泉夏は秀王に向けて、微笑んだ。
「先生に初めて逢った時の事、今でもはっきり覚えてる-」
桃色の空。
ピンクの絨毯。
突風。
舞い散る桜の花びら。
目を閉じる。
そして。
そしたら-。
少しだけ後ろに立つに彼に、四年前の彼自身を、そっと重ね合わせてみる。
身体が。
心が。
細胞の全てが。
一瞬にして彼を求める。
切なく焦がれる胸。
ちっとも変わらない。
繋いでいた手を離し。
数歩先までひとり歩いていた泉夏は、後ろに佇む彼を振り返った。
「もう四年も前なのに。まるで昨日の事みたい」
泉夏は秀王に向けて、微笑んだ。
「先生に初めて逢った時の事、今でもはっきり覚えてる-」
桃色の空。
ピンクの絨毯。
突風。
舞い散る桜の花びら。
目を閉じる。
そして。
そしたら-。
少しだけ後ろに立つに彼に、四年前の彼自身を、そっと重ね合わせてみる。
身体が。
心が。
細胞の全てが。
一瞬にして彼を求める。
切なく焦がれる胸。
ちっとも変わらない。

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