この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
コンタクトをしている状態での、異物の混入は非常に困る。
泉夏は顔を背け、きつく瞳を閉じた。
膝上の水色のワンピースの裾が持っていかれそうになり、下着が見えないよう必死に押さえる。
その拍子に、手からペットボトルが滑り落ちた。
ある程度の位置まで地面を転がり、やがて止まったようだった-音で分かる。
数秒後。
恐る恐る目を開いた泉夏が見たのは-地にしゃがみ込み、ペットボトルを拾う彼の姿。
指先で砂を払い、それを手に彼が近付いて来る。
風に攫われた薄桃色の花弁が宙を舞う中。
秀王は、彼女にお茶のペットボトルを差し出した。
促されるまま、泉夏は無言でそれを受け取る。
彼女の視線の受け、秀王は口元を緩めた。
「いつかもこういう事があった」
「…覚えているの?」
泉夏は泣き出しそうになる。
「泉夏との事は、忘れようと思ったって忘れられない」
風に乱れていた彼女の髪の毛を直してやりながら、秀王は笑った。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ