この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「…せんせい?」
-どうしたの?
問うより早く、右手を引かれた。
彼に限りなく身体が寄った。
「やっと、掴まえた」
「え?」
「四年前のあの日、泉夏に巡り逢えた。なのに、あんなに近くで出逢っていながら、その時は掴まえる事もしなかった。あの時にしっかり掴まえて離さずにいたらって…ずっとずっと後悔してきた。こんなに遠回りする事も、泣かせる事も、離れ離れになる事もなかったのにって」
秀王の眉が顰(ひそ)められた。
苦々しい過去に、いつだって胸は塞がれそうになる。
「この場所にまた来られたら、今度こそ泉夏を探そうと思ってた。探し出して、絶対掴まえるって。必ず掴まえて今度こそ、どんな事があっても、もう二度と離さないって」
-そう、決めてた。
狂おしいまでの彼の感情が、泉夏の中に一気に流れ込む。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ