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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
その情熱に彼女の心は瞬時に囚われ。
その扇情的な眼差しは、彼女の身体を瞬時に貫いた。
「今更だめだと言っても、もう遅い」
泉夏は彼から、目を離せない。
「もう掴まえてしまったから」
秀王の指先が頬に触れた。
「覚悟は出来てる?」
泉夏の瞳孔が開いた。
「もう泉夏を離さないよ」
初めて出逢った場所で。
「絶対に」
ふたりの唇が重なった。







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