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第16章 永劫の春

自分の描く先と、彼女の未来予想図－それがもしも異なっていたら。
そういう可能性も、十分有り得る。
そもそも、彼女が大学を卒業するまでだって、どうなるか定かじゃない。
『一緒にいたい』のは、ただの希望に過ぎず。
ならばその先なんて、当然あるはずもない。
例え運命を感じてくれていたとしても、ずっと一緒にいられる保証があるわけじゃなく。
ひとの気持ちばかりは、どうしようもない。
自分は絶対に変わらない自信はあるけれど。
彼女がどうなのかは分からない。
彼女の想いを疑っているのではなく。
自分に絶対に夢中にさせておく自信がない。
そんな方法がもしもあるのなら。
どうか教えて欲しい。
そんな媚薬がもしもあると言うのなら。
どんな事をしても手に入れたい－。