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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
十歳の年の差もなかなか大きくて。
ただでさえ完璧な、あなた。
早く自立したおとなになりたい。
それなのに、自分は学ぶ事が多過ぎて。
逸る心とは裏腹に、まだあなたには並べない。
背伸びをしたって、まだまだ足りない。
本当の意味でのおとなになるには、多くの時間が不可欠だった。
でも。
頑張ってる。
頑張るから。
これからも変わらず好きでいて。
これからも変わらず一緒にいて。
これからも変わらないあなたでいて。
「…あんまりじっと見ないで」
ぽつり、と。
泉夏は呟いた。
気にしていない振りをしてたのだが-遂に我慢が出来なくなる。
さり気なく地面に目線を落とし、散ばる桜の花びらを意味なく見てるしかない。
ただでさえ完璧な、あなた。
早く自立したおとなになりたい。
それなのに、自分は学ぶ事が多過ぎて。
逸る心とは裏腹に、まだあなたには並べない。
背伸びをしたって、まだまだ足りない。
本当の意味でのおとなになるには、多くの時間が不可欠だった。
でも。
頑張ってる。
頑張るから。
これからも変わらず好きでいて。
これからも変わらず一緒にいて。
これからも変わらないあなたでいて。
「…あんまりじっと見ないで」
ぽつり、と。
泉夏は呟いた。
気にしていない振りをしてたのだが-遂に我慢が出来なくなる。
さり気なく地面に目線を落とし、散ばる桜の花びらを意味なく見てるしかない。

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