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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
まあ、早朝だし。
春休みだし。
学生の姿はとても少ない。
何より、彼はもうこの大学の『先生』じゃない。
もしも誰かに目撃されたとしても、そう焦る事でも-。
「…しゅう」
そこまで考えて、脳裏を掠める不安要素。
「来月になったら…もしかして、あんまりふたりで出掛けられなくなる?」
ようやく帰って来れて。
これからは互いの時間が許す限り、逢いたいと思っているのに。
ふたりの隔てる距離はもうないも同然なのに。
なのにどうして、今またこんな事を言ってくるのだろう?
理由は定かじゃないが、次第に心配になってくる。
泉夏の硬い声に、秀王は眉を寄せた。
「私の大学の先生ではなくなるけど…でも私はまだ学生で。そんな私と一緒のところを、新しい大学の人達に見られたら…あんまり良くないのかなって」
帰って来てくれて、嬉しさにただ浮かれてた。
でもよくよく考えてみれば、彼の立場的にまずかったりするのだろうか。
これからはいつだって逢える-舞い上がっていた気持ちが、一瞬で萎んでいくようだった。
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