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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「人一倍、そういうのに厳しい先生だったもんね。有り得ないよ。想像つかない」
「それは…まあ」
秀王は微かに苦く笑う。
「だから…同じ大学にしなかった?」
「そういうわけでもない。一度辞めたとこに再就職って、普通はそうしなくない?」
「まあ、そうかな?」
もっともな話だった。
自分だってかつて勤めていたバイト先に再び-とは、まず思えない。
社会人なら尚更だろう。
同じ大学の先生にまたなって欲しかったとは願ったが、そういう意味では違って正解だった。
『未成年』ではなくなったけど。
色んな理由から、きっと堂々とは逢えなかった-大学を卒業するまでは。
万が一にも、彼から仕事を奪うような真似は出来ない。
やっと時間が許せば、毎日でも逢えるようになったのに。
それがこれからまた数年も続くのは、耐えられそうになかった。
だから、これで良かったのだ-泉夏は納得した。
「それは…まあ」
秀王は微かに苦く笑う。
「だから…同じ大学にしなかった?」
「そういうわけでもない。一度辞めたとこに再就職って、普通はそうしなくない?」
「まあ、そうかな?」
もっともな話だった。
自分だってかつて勤めていたバイト先に再び-とは、まず思えない。
社会人なら尚更だろう。
同じ大学の先生にまたなって欲しかったとは願ったが、そういう意味では違って正解だった。
『未成年』ではなくなったけど。
色んな理由から、きっと堂々とは逢えなかった-大学を卒業するまでは。
万が一にも、彼から仕事を奪うような真似は出来ない。
やっと時間が許せば、毎日でも逢えるようになったのに。
それがこれからまた数年も続くのは、耐えられそうになかった。
だから、これで良かったのだ-泉夏は納得した。

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