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桜の季節が巡っても
第16章 永劫の春
「秘密主義で、大事な事は教えてくれないし。肝心な部分ははぐらかすし…!」
捲し立てる泉夏の迫力に、秀王はただ静かに笑うしかない。
「今度こそ教えてよ。はっきり私に」
-ねえ、秀?
もう隠す事なんて。
もうはぐらかす事なんて。
もう何もない。
そうでしょう-?
泉夏は、真っ直ぐに彼を見据えた。
なのにまたしても、それはかわされてしまう。
「また、今度」
「今度って…!」
真面目にお願いしてるのに-彼に対して負の感情なんて、滅多に湧かないけれど。
今ばかりは、納得いかない思いが胸の中に疼く。
泉夏が食い下がろうとしていると、右手を優しく引かれた。
「そろそろ帰ろうか、泉夏」
大学の正門へと有無を言わさず踵を返され、泉夏も従うよりない。
無言で歩き始めた彼の横顔をもやもやしながら見れば、不意にこちらを向かれた。
いつもの如く、泉夏はどぎまぎしてしまう。
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