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桜の季節が巡っても
第3章 恋慕の秋
大樹に案内され、お昼時で混雑している食堂まで行けば、悠然と脚を組んで踏ん反り返っている彼がいた。
大学生ともなれば色んな服装や髪形の学生がいるが、突出しているのはこの大学では少数派で。
その中において、明らかに彼は頭一つ-いや、二つは優に抜きん出ていた。
髪はほぼ金色。
左の耳朶に二つ、右に一つのピアス。
スーツ姿で、背もたれに全体重を預け腕を組んでいる。
ニコチン不足を補う為なのか、ガムを気怠げに噛んでいる。
異彩を放ち過ぎ、混みあっている割に、彼の周りには空席が目立っていた。
遠巻きにひそひそ噂し合う女子グループや、いつもは馬鹿騒ぎしている男子学生の集団も、今日はひっそりとしている。
息を切らしてここまでやって来たものの、どうしても接近する事を身体が拒んでしまう。
滅茶苦茶周囲の目が気になってしまう。
見た目に反しどれだけいい人なのかは、よく分かっている。
大学生ともなれば色んな服装や髪形の学生がいるが、突出しているのはこの大学では少数派で。
その中において、明らかに彼は頭一つ-いや、二つは優に抜きん出ていた。
髪はほぼ金色。
左の耳朶に二つ、右に一つのピアス。
スーツ姿で、背もたれに全体重を預け腕を組んでいる。
ニコチン不足を補う為なのか、ガムを気怠げに噛んでいる。
異彩を放ち過ぎ、混みあっている割に、彼の周りには空席が目立っていた。
遠巻きにひそひそ噂し合う女子グループや、いつもは馬鹿騒ぎしている男子学生の集団も、今日はひっそりとしている。
息を切らしてここまでやって来たものの、どうしても接近する事を身体が拒んでしまう。
滅茶苦茶周囲の目が気になってしまう。
見た目に反しどれだけいい人なのかは、よく分かっている。

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