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桜の季節が巡っても
第3章 恋慕の秋
「…伊集院(いじゅういん)」
「え?」
「…龍貴」
「あ…」
幼い頃からずっと『龍』か、もっと小さな時は『龍お兄ちゃん』としか呼んでこなかったので、一瞬誰の事やら分からなかった。
そういえば、龍貴の苗字だったな-ぼんやりと思い出す。
「あいつ結局何しに…?」
ノートにペンを走らせながら、秀王は呟いた。
「さ、さあっ?」
泉夏は高鳴りを隠しつつ、曖昧に笑って誤魔化す。
「大学を卒業してから暫く会ってなかったのに、なんで突然-」
心底不思議そうに、秀王は続ける。
それはそうだろう-龍貴は思い立ったら即、猪突猛進する。
尤も。
この間は、私の為だったみたいだけど-。
「え?」
「…龍貴」
「あ…」
幼い頃からずっと『龍』か、もっと小さな時は『龍お兄ちゃん』としか呼んでこなかったので、一瞬誰の事やら分からなかった。
そういえば、龍貴の苗字だったな-ぼんやりと思い出す。
「あいつ結局何しに…?」
ノートにペンを走らせながら、秀王は呟いた。
「さ、さあっ?」
泉夏は高鳴りを隠しつつ、曖昧に笑って誤魔化す。
「大学を卒業してから暫く会ってなかったのに、なんで突然-」
心底不思議そうに、秀王は続ける。
それはそうだろう-龍貴は思い立ったら即、猪突猛進する。
尤も。
この間は、私の為だったみたいだけど-。

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