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桜の季節が巡っても
第3章 恋慕の秋
『久し振りだな、秀王』
かつての学友の前に立ちはだかった龍貴は、自分自身の名刺を一枚突き出した。
『俺、この会社で社長やってるんだけど』
『あ、ああ…?』
受け取ればいいのかと手を伸ばした秀王だが、空を掴む事になる。
龍貴が差し出したばかりの名刺を、すぐさま引っ込めたのだ。
秀王は眉を顰(ひそ)める。
一笑する龍貴。
そうして、再度名刺を向ける-真っ白な裏側を。
更に不審そうに双眸を細める秀王に、龍貴は旧友の胸元に収まっていたボールペンを指差す。
『新しいメルアドと電話番号教えろよ。お前に昔聞いたアドレスは、もう使えなくなってたから』
-まあ、何年も連絡とってなかったんだから、当然か。
龍貴は笑う。
かつての学友の前に立ちはだかった龍貴は、自分自身の名刺を一枚突き出した。
『俺、この会社で社長やってるんだけど』
『あ、ああ…?』
受け取ればいいのかと手を伸ばした秀王だが、空を掴む事になる。
龍貴が差し出したばかりの名刺を、すぐさま引っ込めたのだ。
秀王は眉を顰(ひそ)める。
一笑する龍貴。
そうして、再度名刺を向ける-真っ白な裏側を。
更に不審そうに双眸を細める秀王に、龍貴は旧友の胸元に収まっていたボールペンを指差す。
『新しいメルアドと電話番号教えろよ。お前に昔聞いたアドレスは、もう使えなくなってたから』
-まあ、何年も連絡とってなかったんだから、当然か。
龍貴は笑う。

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