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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「先生!」
初めは自分の事じゃないと思った。
でも二度目の声が確かに聞こえ、ようやく自身に向けられたものだと悟る。
「先生…有栖川先生!」
この声は-聞き覚えがあった。
駐車場の入口で足を止め、振り返る。
瞬間。
秀王は呼吸を一時(ひととき)中断した。
頬を薄っすらと上気させた彼の教え子が、そこにはいた。
遠くから全速力で走って来たのか-相当苦しそうに顔を歪めていた。
肩を激しく上下させ。
艶やかに紅を塗った唇からは、絶え間なく真っ白な息が漏れている。
この寒空の下、こんなにも急いで自分の元へ来なければならない用事はなんなのか-勿論、気にはなったけれど。
でも。
一番に彼が心奪われたのは、いつもと違う彼女の-。
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