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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「先生の授業はとても分かりやすいですよ」
自分が担当の准教授に恋をしている-その事実を抜きにしても。
少なくとも泉夏のクラスの中で、彼の授業の進め方の評判は悪くなかった。
「質問も的外れではなく、寧ろ的確で。十分理解しているのに、敢えて訊いてきている気がするのだが?」
鋭い秀王の問いを、何気なさを装い泉夏はかわす。
「何故そんな事をわざわざする必要が?」
泉夏は逆に問い質す。
彼女のいつになく強い口調に、一瞬秀王は気遅れする。
「…冬まで散々考えてきたけど、結局分からず仕舞いだ」
お手上げの様子に、泉夏は勝ち誇った笑みを見せた。
「先生でもこの世に解けない謎があるんですね」
「解けない謎のが多いに決まっている」
彼の肩が揺れる。
あなたを欺くなんて。
あなたに隠し事は不可能だった。
あなたはほんとになんでもお見通しだったんだな。
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