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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
外気は流石に冷たかったが、風もなく、たまに日差しも覗いており、冬の季節としては上々だった。
新年三日目のお昼前。
ポストに年賀状を投函し終え、泉夏は自宅に向かって歩いていた。
大学って夏休みは長いのに、冬休みはあっと言う間-明後日からはまた学校が再開する。
そしてすぐにテストも。
お正月といえども、そうそう遊んでもいられない-帰ってご飯食べたら勉強しよう。
そしてまた頑張って、先生に認めてもらいたい-本当は褒めてくれたら一番嬉しいのだけれども。
去年以来逢っていないあの人を、心に想い描く。
今日は、何してる?
流石にお正月は、お仕事お休みだよね。
家にいるのかな。
それともどこかに出かけている?
ひとりで?
それとも誰かも一緒?
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