この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「もう三十近いんだし、そろそろあの外見だけでも落ち着いてくれたら、お嫁さんに来てもいいって奇特なお嬢さんが現れてくれるかもしれないんけどねぇ」
「奇特って…」
きつい-そう思うものの、流石あの彼を生んで育てただけの事はある。
一見、いいとこの深窓の令嬢がそのまま年齢を重ねただけの女性っぽいが、その中身はなかなか一筋縄ではいかなかったりする。
「十人中九人は、初対面でまず逃げ出したくなるわよね」
「中身は凄く優しいんだけどね。女の人には特に」
「優しさに辿り着くまでに、まず恐怖を植え付けてるからねぇ」
言いえて妙-泉夏は吹き出す。
「私は小さい頃からあの姿を見続けてるから慣れっこだけど…初めは正直引いちゃうかな」
「でしょう!?」
両腕を組み、百合子は何度も頷く。
「どこかに泉夏ちゃんみたいにあの子の見た目じゃなく、内面の良さを分かってくれる人がいればいいんだけども…あ!」
会話の途中で百合子が大きく両手を叩いた。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ