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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「…私は新年から早速副流煙にやられたくないんけど」
「一本だけ。起きがけに吸わないと、一日調子が出ない」
窓を僅かに開け、ライターで火を点ける。
満足そうに煙を吐き出す龍貴を横目に、泉夏は嘆息する。
「一箱は余裕で毎日吸ってるよね?大丈夫なの」
「何?心配してくれてんの?」
急に色気を纏わせた目つきで、こちら側を見てくる。
「…おばちゃんは色々心配してたけど」
「そして社長夫人になる決心が遂についたと」
「ならない!ついてない!」
むきになる泉夏に、龍貴は声を上げて笑う。
「お袋は昔から泉夏ちゃん、泉夏ちゃん言ってたからなあ。何かにつけて泉夏ちゃんが可愛い、泉夏ちゃんがいいって。俺、この家の子じゃないのかなって相当悩んで、そこから煙草と酒に手を出し始めたんだよな」
遠い目をする龍貴に、泉夏は抗議する。
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