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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
「お前あいつを神聖化し過ぎだろ」
言い合っている最中。
大樹が突如会話に入ってきた。
「有栖川先生と言えば、駅前で会ったな」
「え!?」
泉夏の声のトーンが、明らかに数段跳ね上がる。
「今日?」
龍貴を押しのけ、大樹に食ってかかる。
仕方なく龍貴は、身体をほんの少しだけ避(よ)ける。
大樹は泉夏の豹変にたじろぎつつも答えた。
「いや…えっと、年末?あ、冬休みに入った最初の日?」
-クリスマス。
普通の日ならともなく。
一年に一度のイベントの日。
「…誰かと一緒だったとか?」
もし本当にそうだったらやだなと思いつつ、訊かずにはいられない。
言い合っている最中。
大樹が突如会話に入ってきた。
「有栖川先生と言えば、駅前で会ったな」
「え!?」
泉夏の声のトーンが、明らかに数段跳ね上がる。
「今日?」
龍貴を押しのけ、大樹に食ってかかる。
仕方なく龍貴は、身体をほんの少しだけ避(よ)ける。
大樹は泉夏の豹変にたじろぎつつも答えた。
「いや…えっと、年末?あ、冬休みに入った最初の日?」
-クリスマス。
普通の日ならともなく。
一年に一度のイベントの日。
「…誰かと一緒だったとか?」
もし本当にそうだったらやだなと思いつつ、訊かずにはいられない。

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