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桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
でも、楽しかった。
好きな人を想って、自分を綺麗にしていく時間がこんなに楽しいだなんて、今まで知らなかった。
あなたに恋しなければ、気付かなかった。
あなたは私に、勉強以外の事も教えてくれた。
流石、先生。
切なくて辛くて泣いた事も、正直沢山あったけど。
でも、こんな幸せももらっていた。
私、自分で考えていたほど、不幸せでもなかったみたい。
ありがとう、先生。
今日は最後だよ-笑って、私。
来週はテスト。
そして長い春休み。
あなたに逢えるの自体、もしかしたら今日が一年生で最後かもしれない。
だったら尚更、笑顔であなたを迎えたい。
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