この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第4章 予兆の冬
彼の左手が、真っ新な白い紙一面に、大きな花丸を描く-幼い頃、誰もが学校の先生にもらったであろう、赤い花を。
そして、その花丸に添えるように、一年間見慣れた綺麗な文字が並ぶ。

excellent!

書き終え見開きのまま、泉夏に向きを変え、秀王はノートを差し出す。
泉夏は恐る恐る、そのノートを受け取る。
「私の方こそ。一年間完璧とは言えない授業を、一日も休まず真剣に受けてくれた。前期試験も申し分ない成績だった」
穏やかで優しい笑みが泉夏を包んだ。
「そのお礼とご褒美に」
「…!」
今日は泣かないって決めていたのに。
笑って先生の講義を最後まで受けようって決めていたのに。
こんなところで泣いたら先生がとっても困ってしまう。
そう思ったけれど-溢れる涙を、どうしても止める事が出来なかった。
/1346ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ