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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
まるで、あなたの側にいるみたい。
まるで、あなたに包まれているよう。
まるで-あなたに抱かれているかのよう。
実際にはそんな事、ただの一度だってなかったのに。
なのに。
そんな事までひとり想像してしまう私って-はしたない?
いやらしい?
淫らな私で構わない。
だってあなたはいないから。
あなたは私を置いていないから。
せめて夢の中だけでもあなたに逢いたい。
なのに意地悪なあなたは、それさえも叶えてくれない。
泉夏の閉じた双眸から、涙が零れた-。
まるで、あなたに包まれているよう。
まるで-あなたに抱かれているかのよう。
実際にはそんな事、ただの一度だってなかったのに。
なのに。
そんな事までひとり想像してしまう私って-はしたない?
いやらしい?
淫らな私で構わない。
だってあなたはいないから。
あなたは私を置いていないから。
せめて夢の中だけでもあなたに逢いたい。
なのに意地悪なあなたは、それさえも叶えてくれない。
泉夏の閉じた双眸から、涙が零れた-。

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