この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
「夜遊びの帰り?」
夜道を並んで歩きながら、龍貴は尋ねた。
「…カラオケ」
「しかしお前好きね、カラオケ」
龍貴のからかいに、泉夏は抑揚なく呟く。
「…別に。ただの付き合い。どっちかって言うと、今はそんな気分じゃないし」
「なに?なんかあった?」
「…龍こそ、なんでこんなとこ歩いてたの」
「煙草買いにコンビニ」
「え、持ってなくない?」
ビニール袋を下げてない龍貴に、泉夏は不審な目を向ける。
片頬を歪め、龍貴はジーンズのポケットからセブンスターを一箱取り出した。
「わざわざ一箱買いに?カートン買いじゃなかった?」
「いや、あればあるだけ吸ってしまうから。ちょっとは控えようかと?」
「え、遂に禁煙するの?」
信じられず、思わず大きな声を出してしまう。
夜道を並んで歩きながら、龍貴は尋ねた。
「…カラオケ」
「しかしお前好きね、カラオケ」
龍貴のからかいに、泉夏は抑揚なく呟く。
「…別に。ただの付き合い。どっちかって言うと、今はそんな気分じゃないし」
「なに?なんかあった?」
「…龍こそ、なんでこんなとこ歩いてたの」
「煙草買いにコンビニ」
「え、持ってなくない?」
ビニール袋を下げてない龍貴に、泉夏は不審な目を向ける。
片頬を歪め、龍貴はジーンズのポケットからセブンスターを一箱取り出した。
「わざわざ一箱買いに?カートン買いじゃなかった?」
「いや、あればあるだけ吸ってしまうから。ちょっとは控えようかと?」
「え、遂に禁煙するの?」
信じられず、思わず大きな声を出してしまう。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


