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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「なんで落としちゃうかなあ…」
式の会場となる講堂に向かおうとしていたところ、ぽろりと瞳から零れたコンタクトレンズが恨めし過ぎる。
「ちょっと泉夏(せんか)、何やってんの!」
母親の少し刺のある声が聞こえた。
泉夏は情けない顔で、数メートル離れた場所にいる和服姿の母に訴えた。
「コンタクト落とした…」
「ええ?!」
数段跳ね上がる、母親-絢子(あやこ)の声音。
「予備はないの?眼鏡は?」
畳みかけるように、問われる。
「眼鏡はあるけど…」
いつもは数個、コンタクトの予備を持ち歩いているのだが-今日に限ってない。
と言うか、忘れた。
気合いが入り過ぎ、思った以上に支度に手間取り、そこまで気が回らなかったのだ。
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