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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
「大学の事務室だって、当然教えてくれないよな」
「…うん」
無理は承知で訊いていた。
教えてもらった連絡先が違うようなので、正しいものを知りたいと。
でも教員本人以外からは一切教えられないと断られた。
強引に名刺を見せもしたが、
「う~ん…ちょっと違いますね」
と、一言だけ。
ちょっと-それが少しの意味なのか、申し訳ないけど全然違うの意味なのか。
借りていたテキストがあるので送り返したいと、苦し紛れに理由をこじつけてもみたが、
「ではこちらで送りますので、持参して来て下さい」
言われて、終了だった。
これ以上の引き伸ばしは出来ない-諦めた。
個人情報は今の時代、どこだってそう簡単に、誰にだって教えるはずがない。
「…もう、無理だね」
泉夏は俯いて呟いた。
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