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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
講義が終了し荷物を片付けていると、大樹が後ろの席から誘ってきた。
「流川、これから一緒にお昼食べようよ」
泉夏は振り返り、笑って頷いた。
隣りにいた麻衣が不満そうな声を出す。
「何よ~、私は仲間外れ~!?」
大樹は苦笑いした。
「勿論、北村も一緒に決まってる。いつも皆で食べてるじゃん」
「でも、ほんとは泉夏と二人きりがいいんでしょ~」
麻衣の軽い嫌味に、大樹はたじろぐ。
そして基本正直な彼は、素直に口を割る。
「…そりゃ、二人がいいなと思う時も正直あるけどさ」
「はいはい、いつも邪魔してごめんなさいね~」
「邪魔なんて思ってないし!大勢で食べるのだって楽しいから好きだし!」
むきになる大樹に、麻衣が苦笑する番だった。
「伊東君って冗談通じないよね」
押し黙る大樹に、泉夏は確かにと同調してしまう。
まあ、そこが彼のいいとことも言えるけど。
「流川、これから一緒にお昼食べようよ」
泉夏は振り返り、笑って頷いた。
隣りにいた麻衣が不満そうな声を出す。
「何よ~、私は仲間外れ~!?」
大樹は苦笑いした。
「勿論、北村も一緒に決まってる。いつも皆で食べてるじゃん」
「でも、ほんとは泉夏と二人きりがいいんでしょ~」
麻衣の軽い嫌味に、大樹はたじろぐ。
そして基本正直な彼は、素直に口を割る。
「…そりゃ、二人がいいなと思う時も正直あるけどさ」
「はいはい、いつも邪魔してごめんなさいね~」
「邪魔なんて思ってないし!大勢で食べるのだって楽しいから好きだし!」
むきになる大樹に、麻衣が苦笑する番だった。
「伊東君って冗談通じないよね」
押し黙る大樹に、泉夏は確かにと同調してしまう。
まあ、そこが彼のいいとことも言えるけど。

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