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桜の季節が巡っても
第5章 別離の春
鞄にテキストとノートを詰め、廊下に出る。
泉夏と麻衣と大樹、そして彼の友達の四人で、たわいもない会話をしながら食堂へ進む。
廊下の開け放たれた窓からは、熱気を孕んだ風が入ってくる。
少し前まではまだ涼しさも感じていたが、もう季節は完全に夏に入ろうとしていた。
時折窓から覗く桜の木々に目を細めながら、泉夏は歩みを進める。
去年の夏休み前は、先生の授業があったな。
そして、長い休み前に少しでも先生と話が出来て凄く嬉しかったっけ。
今年は今日逢えないどころか、もう暫く顔も見てない。
もう、先生に逢えなくなってどれくらい経った?
もう、半年にもなろうとしてる。
もう、そんなに逢ってない。
忘れようとしているけれど、まだ恋しがっている自分がいる-…。
固く目を閉じ、頭の中から残像を消そうとし。
「流川。最近、お兄さんと連絡とってる?」
大樹に問いかけられ、我に返る。
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