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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
その口元を見ただけで、もう堪らなかった。
遠くから見つめているだけなのに、すぐ耳元で感じる息遣い。
あなたの匂いたつ色気に誘(いざな)われ、瞬時に支配される。
熱を帯びる、身体。
ただの一度だってこの身に触れられた事すらないのに、なんでこんな風に私をするの。
どうして私を征服出来るの。
どんな媚薬を使っているの。
でなければ私、こんなにどきどきするはずがない。
あなたに、感じてしまったりしない-。
熱い吐息が思わず漏れる。
快楽の渦に溺れそうになり、棚に肩を預ける。
その瞬間。
少しだけ棚が動いてしまい、微かな音がした。
いけない-慌てて、身体を離す。
気づかれてしまったかな-咄嗟に彼を確認する。
遠くから見つめているだけなのに、すぐ耳元で感じる息遣い。
あなたの匂いたつ色気に誘(いざな)われ、瞬時に支配される。
熱を帯びる、身体。
ただの一度だってこの身に触れられた事すらないのに、なんでこんな風に私をするの。
どうして私を征服出来るの。
どんな媚薬を使っているの。
でなければ私、こんなにどきどきするはずがない。
あなたに、感じてしまったりしない-。
熱い吐息が思わず漏れる。
快楽の渦に溺れそうになり、棚に肩を預ける。
その瞬間。
少しだけ棚が動いてしまい、微かな音がした。
いけない-慌てて、身体を離す。
気づかれてしまったかな-咄嗟に彼を確認する。

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