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桜の季節が巡っても
第1章 心恋の春
「…あ、えっと。ジェームズ・ボンドでもコナン君でもどっちでもない…かな?」
調子に乗って喋りまくっていた麻衣の語尾が、どんどん萎んでゆく。
引き攣り笑いを浮かべる麻衣に、秀王は大仰に息を吐いた。
「す、済みません…っ」
顔から火を吹くとは正にこの事-泉夏は平謝りするしかない。
二人から視線を逸らし。
更に背を向け、秀王は桜の木を見上げて言った。
「-別に怒ってない」
「…そうでしょうか?」
「全く」
「全然…そんな感じに見えないんですが…?」
こちらを向いて答えてくれない准教授に、泉夏の不安は募ってゆく。
そんな彼女の心情を汲み取ったのか-彼は緩やかに身体を回転させた。
「諜報員の話も高校生探偵の話も、耳にしたのは初めてじゃない」
「えっ?」
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