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桜の季節が巡っても
第6章 落涙の夏
「…自分で勝手にパンツ見えそうなくらいのスカート履いておきながら、自意識過剰なんだよって思ってる」
「…思ってない」
「今日はたまたまです。大学の授業の時は、もうちょっと長い、ちゃんとしたやつを着てました。先生に下品だと思われないように…!」
むきになって必死に弁明する泉夏を、秀王が遮った。
「別に下品だとは思わない」
「え?」
「短いのも悪くない。…寧ろ、短い方がいいかもしれない」
「…」
「男なら皆そうだろ」
意味深な笑みを秀王は向けた。
「なっ…!」
泉夏は顔を更に染めた。
「イメージ崩れるから、そういう事言うのやめて下さいっ」
「イメージ?」
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